Posted on: 2021年2月10日 Posted by: tutrips Comments: 0

開催日時

2021年3月8日(月)10:00〜
※このイベントは終了しました

主催

東北大学・プラスチックスマート戦略のための超域学際研究拠点
TU-TRIPS(Tohoku University Transdisciplinary Research Initiative for Plastic Smart)

開催趣旨

世界的にプラスチック廃棄物の適正処理は大きな課題となっている。この困難な課題に対して、プラスチック製品の使い方を再考するとともに、3R(リデュース、リュース、リサイクル)を促進させることで、環境保全と資源循環を両立させる取り組みが戦略的に提唱されている。東北大学では、2019年10月に、社会が抱えるプラスチック問題について、東北大学の知を集約した超域学際融合研究拠点(TU-TRIPS) を立ち上げ、東北大学発のプラスチックスマート研究に取り組んでいる。 今回、これらの問題と取り組みを多くの方に知っていただき、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)について考えるセミナーを開催する。

開催日程

2021年3月8日(月曜日) 9:45 オープン 10:00 スタート 12:00 まで  

内容

10:00~10:30

『プラスチック・スマートアクションとSDGs』

プラスチックスマート戦略のための超域学際研究拠点 拠点長 東北大学大学院環境科学研究科 教授 松八重一代 世界全体のプラスチック素材の消費と廃棄について概観し、誰がどこでどのように消費し、どこでどのように廃棄が起こっているのでしょうか。不適正な廃棄物処理が引き起こす、環境中への流出はどこでどのように起こっているのでしょうか。プラスチック素材とのスマートな付き合い方について考えるとともに、SDGsとの関連について解説を行います。


10:30~11:10

『プラスチックのリデュースから始めるSDGsへの貢献:問題の理解とこれからの消費』

国立研究開発法人国立環境研究所 室長 田崎智宏氏 プラスチックにまつわって解決しなければならない環境問題群は複雑に絡んでおり、俯瞰的かつ的確に理解することが問題解決やSDGsに資するアクションにおいて大切となる。そのための視点を紹介しつつ、対策のなかでも根本対策になるリデュース対策と消費のあり方を報告します。


11:10~11:40

『プラスチックのバイオ化とリサイクルの動向』

東北大学大学院環境科学研究科 教授 吉岡敏明 プラスチックのバイオ化とケミカルリサイクルに関係するアクションが産業界で活発化している。この二つの関係を整理し、近年の動向と今後を見据えたプラスチックとの付き合い方を紹介します。


トークセッション

11:40~12:00

講演者情報

松八重 一代
(まつばえ かずよ)

東北大学大学院環境科学研究科 教授

2004年2月に東北大学大学院環境科学研究科で研究を開始、工学研究科金属フロンティア工学専攻、クイーンズランド大学持続可能鉱物研究所の在外研究を経て、2016年8月より現職。博士(経済学)。マテリアルフロー分析と産業連関解析を応用し、サプライチェーンを通じた様々な希少資源の流れを解析する研究に従事してきた。内閣府 総合科学技術会議 科学技術イノベーション戦略協議会委員、経済産業省産業構造審議会廃棄物・リサイクル小委員会委員、日本学術会議第25期連携会員などを歴任。

田崎 智宏
(たさき ともひろ)

国立研究開発法人国立環境研究所 室長

2001年度から国立環境研究所の研究者を務め、現在、資源循環・廃棄物研究センターの循環型社会システム研究室長。博士(学術)。システム工学と政策研究の2つの専門性を活かして、廃棄物・リサイクルや持続可能な開発関連(指標やSDGsなど)の研究に従事してきた。中央環境審議会家電リサイクル制度評価検討小委員会委員、循環基本計画指標検討ワーキンググループ委員、環境省SDGsステークホルダーズ・ミーティング構成員などを歴任。

吉岡 敏明
よしおか としあき

東北大学大学院環境科学研究科 教授

東北大学大学院工学研究科、環境保全センターを経て、2004年より大学院環境学研究科に所属。教育研究評議員、環境科学研究科研究科長を務める。リサイクル技術開発本多賞、文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)や環境大臣表彰などを受賞。国や地方自治体の環境関連の多くの委員会等において委員や座長等、国際会議等の主催、資源循環に関する国際学術誌のEIC、廃棄物資源循環学会会長やその他多くの学協会の理事を歴任。研究分野は環境化学、環境技術、化学プロセス、資源・物質循環などで、「化学反応を用いた資源・物質循環プロセスの開発」を基盤とした研究を推進している。